2000年代の洋楽シーンにおいて、ガレージロックリバイバルと言われる一大ブームを作ったバンドと言えば、アメリカはニューヨーク出身の5人組バンド「ザ・ストロークス」
アメリカではHIP HOPが、イギリスではレディオヘッドのような暗いロックが大流行していた時代に、ローファイな音でシンプルな曲と、ボーカルジュリアン・カサブランカスの気だるそうな歌声がマッチしてめちゃくちゃかっこよく人気が出たバンドです。
2020年のフジロックのヘッドライナーとして来日することも発表され、どんなバンドか気になるけど何から聴いたらいいんだろうって人もいますよね。
実はストロークスはアルバムごとに音楽性とか結構違うので、ストロークスファン歴約15年の僕が、初めて聴く人にはこの順番で聴いて欲しい!というおすすめの順番を紹介しますね。
①2ndアルバム 「Room On Fire」
一番最初に聴くべきは2ndアルバムの「Room On Fire」です。
ローファイな音にシンプルな曲というガレージロックリバイバルの特徴はそのままに、ポップなメロディも取り入れより聴きやすい曲が増えた2ndアルバムが初めてストロークスを聴く人にイチオシです。
Room On Fire のおすすめ曲①Reptilia
ストロークスの代名詞とも言えるローファイな音にシンプルな楽曲、そして気だるげなボーカルの歌声がめちゃくちゃかっこいい彼らの代表曲!
途中挟まれるギターのリフも最高だし、裏でピコピコ鳴っているリズムギターやギターソロもかっこいい。
そしてPVを観てもらえばわかるのだけど、メンバー全員がオシャレでイケメンである(当時は)
Room On Fire のおすすめ曲②12:51
明るい曲調で早くも、ストロークスの楽曲の進化を感じさせてくれた12:51
短い曲の中に、彼らの魅力がたっぷり詰まっていて、癖もあまりなく初めて聴く人でもすんなり聴きやすい名曲です。
Room On Fire のおすすめ曲③The End Has No End
ローファイで淡々とした曲調が売りの曲。サビに向かってどんどん盛り上がっていく様がかっこいい。そしてギターソロもかっこいい。
②1stアルバム 「Is This It?」
次はデビューアルバムにして、ストロークスをガレージロックリバイバルブームの立役者として、一躍有名にした「Is This It?」
2001年にこのアルバムであまりに衝撃的なデビューを飾ったストロークス。60年代から70年代に大流行したガレージロックと呼ばれるジャンルを、デジタル等を駆使して再度蘇らせ、ガレージロックリバイバルの旗手として脚光を浴びるようになります。
めちゃくちゃカッコよくて僕は一番好きなアルバムなんだけど、初めての人が聴くなら先ほど紹介した「Room On Fire」の方が聴きやすいかなと思って、こちらは2番目にしました。
Is This It?のおすすめ曲①Someday
曲もかっこいいんだけど、ボーカルのジュリアンカサブランカスの歌声がめちゃくちゃかっこいい。気だるそうに歌うメロと、若干ガナリ気味に歌い上げるサビのバランス。完璧です。
Is This It?のおすすめ曲②The Modern Age
初期のストロークスの魅力が一番詰まっている曲だと思う。シンプルな曲を淡々と鳴らしていてサビで大きく盛り上がるわけでもないんだけど、その分最初から最後までかっこいい不思議な曲。
Is This It?のおすすめ曲③Hard To Explain
めちゃくちゃシンプルな曲。サビに向かってちょっとずつ緩やかに疾走していく感じがめちゃくちゃかっこいいです。
③4thアルバム 「Angles」
3番目は4thアルバムのAngles
3作目のFirst Impressions Of Earthを出して以来活動休止していたストロークスが5年ぶりに発表したアルバム。実はストロークスというバンドは、メンバー間の仲がすごく悪い時期があって、正直大半のファンはこのまま解散だろうと諦めかけていたから発表された時は泣くほど感動した。
各々5年間の活動休止期間中にソロでキャリアを積んできており、音楽に対する考え方も変わったのか、それまでのアルバムに比べて多様な曲があるのか特徴。レゲエっぽい曲まである。
それと3作目まではボーカルのジュリアンカサブランカスが曲も詞も全て書いていたが、このアルバムはほとんどの曲をジュリアン以外のメンバーが書いている。だからこそ多様性のあるアルバムに仕上がったに違いない。
Anglesのおすすめ曲①Under Cover of Darkness
名曲。本当に名曲です。この曲が先行で公開された時、本当に嬉しくて何度もリピートしました。ストロークスの代名詞であるローファイでシンプルな曲が、その魅力はそのままにコーラスなどを取り入れてよりポップに進化していて本当にかっこいいです。
この曲があるだけで、このAnglesというアルバムは聴く価値がある、そう言っても過言ではありません。
Anglesのおすすめ曲② Taken for a Fool
あ、こういう曲が出来るならジュリアンカサブランカス以外のメンバーにもどんどん曲作りに参加してほしいなと思えた曲。
ボーカルの歌声やストロークスの曲の魅力はそのままに、今までなかった曲展開も見せてくれます。
④5thアルバム 「Comedown Machine」
4番目は5thアルバムのComedown Machine
前作のAnglesから約2年と比較的短いスパンで発表されたこのアルバムは、ストロークスとして一段上に行ったというかどこか突き抜けたアルバムになっています。
初期のような楽曲もあれば全く新しい、なんじゃこりゃ(笑)というような曲もあり、バラエティに富んだ一枚。
完成度はすごく高いけれど、初めての人に聴いてもらうとしたら優先順位は低いかなということで4番目。
Comedown Machineのおすすめ曲①All The Time
とても強く初期のストロークスを思わせる曲。本当に最初のアルバムに入っていても違和感ない。
つまりめちゃくちゃかっこいいってことです(語彙力)
Comedown Machineのおすすめ曲②One Way Trigger
初めて聴いたときは本当に度肝を抜かれました。
もはやロックですらない。一体なんてジャンルなんだろうか?ボーカルの歌い方もファルセットを効かせまくってて、明らかに今までと違う。
この曲と上で紹介したAll The Timeが同じアルバムに入っているカオスさもストロークスっぽい。
⑤3rdアルバム 「First Impressions Of Earth」
最後は2006年の発売当時に大きく物議を醸した3rdアルバム。
前作Room On Fireから3年の時を置いて発表されたこのアルバムは、あまりに今までと違いすぎて実験的だった為、賛否両論が大きく巻き起こりました。
具体的には、1st・2ndのようなガレージロックリバイバル路線を推す「1st原理主義者」と実験大いに歓迎!新しい音楽万歳!!という「革新主義者」とにネットの意見が分かれたんです(ガチ)
ぼくは当時は1st原理主義者で正直3rdは駄作だな、と思っていたんですが今思えばその後の4th・5thと初期の曲風と新しく彼らがやりたいことはうまく混ざり合っているのは、この3rdがあったからに違いないと再評価しています。
First Impressions Of Earthのおすすめ曲①On the other side
気だるいボーカルの歌声と、ギター2本のバランスの良い音色が心地良い楽曲。明らかに1st・2ndのヒリヒリするようなギターの音色とは変わってきていますね。
First Impressions Of Earthのおすすめ曲②Juicebox
先ほどのOn the other sideとは打って変わってロック色の強い曲。
ただ、この曲も初期2作のようなガレージロックリバイバルと言われた曲調とは明らかに変わったロックな1曲になっています。
⑥番外編 6thアルバム 「 The New Abnormal 」
番外編です。実は2020年4月10日になんと7年ぶりにニューアルバムが発売されました。
まだぼくも聴きこんでいないので、軽い感想に留めますが前作全然作と色んな楽曲に挑戦してきた彼らの1種の集大成的なアルバムかなと感じています。
初期っぽい曲もあれば、革新的な曲も多くバラエティに富んだ内容になっています。
このアルバムを皮切りにフジロックでの来日を含めてツアーが組まれるようなので、完全復活してほしいですね。
The New Abnormalのおすすめ曲①Bad Decisions
Room On Fireあたりを思わせる楽曲。本人たちもその気があるのか、MVは昔の映像が使われていたりします。
ただね、昔っぽい曲調で昔の映像を使った曲のタイトルがBad Decisions(悪い決定)
なんかいやーな予感しなくもないと勘ぐってしまいますね。。。。
まとめ:最初に聴くべきストロークスのアルバムは2ndアルバム!
今年のフジロックでもヘッドライナーとして来日予定のストロークスのアルバムを聴くならまずは2ndアルバムのRoom On Fireを聴いてみてください。
そこで気に入ったら別のアルバムを聴いていくと良いでしょう。
- Room On Fie
- Is This It?
- Angles
- Comdown Machine
- First Impression Of Earth
ここまで聴いて気に入ったらさらにニューアルバムのThe New Abnormalも聴いてみてくださいね。
ではでは